MOTU M2の音質とレビュー 低価格帯オーディオインターフェイスの新定番

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今まで高級機ばかり発売していて、中々DTM初心者には手が出せなかった憧れのメーカーMOTUから、これまでにない低価格帯のオーディオインターフェイスが発売されたということで、今までYAMAHAやSteinbergの低価格帯のインターフェイスしか使ったことのない人間が購入してみたのでレビューしていきます。

仕事でSkypeを使用して打ち合わせをしたり、趣味でよく歌を歌うので、そのためにオーディオインターフェイスを利用しています。なので本格的なDTMをしているわけではないので、レビューの目線が一般的な利用者と違うかもしれませんがご了承ください。

ファーストインプレッションとしては、今まで使ったことのあるオーディオインターフェイスからするととにかくノイズが少ないというイメージです「これが高級機か……(低価格ですが(笑))」って感じです、解像度が高いというのも今まではよくわかりませんでしたが、M2で音を聞いたり録音してみてやっと「こういうことか!」と分かった気がします。

記事にある商品価格は公開時点のものです、現在は変動している可能性がありますのでご注意ください。
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MOTU オーディオインターフェイス M2

  1. 低価格帯(2~3万円台)ながら超高音質
  2. USB-C バスパワー(後述しますが2.0なので古いパソコンでも安心)
  3. ループバック対応
  1. DSP(I/F本体でコンプやリバーブ等を使用する機能) やルーティングソフトは使えない

ということで、この値段からするとほぼパーフェクトです!しかしただ一つのBAD要因が、人によってはこの製品が選択肢から外れる可能性もあるので、後述しますがネットで歌や楽器の配信をするためにこの機種を考えている方はちょっと注意かもしれません。

MOTU M2の良いところ

超高音質な入力と出力

まずは一番重要な音質ですが、僕みたいな完全素人からすると全く問題を感じないです、今までもいくつかオーディオインターフェイスを使ってきましたが、それらより圧倒的にクリアです。

筆者のオーディオインターフェイス遍歴

  1. EDIROL UA-4FX
  2. Roland QUAD-CAPTURE
  3. Steinberg UR28M
  4. YAMAHA AG03

もう結構昔に生産停止になってるものもあるので、全然参考にならないと思いますがこれらの機種に比べると値段は同じくらいか少し安いのに、めちゃくちゃ高音質です。技術の進歩は凄いですね。

これらのオーディオインターフェイスからの買い替えであれば、音質面では確実なステップアップになると思います。

具体的にどういった所で音質が良くなったのか感じるかというと、まずスピーカーやイヤホンで聞く音が明らかにクリアです。上記の過去の機種だとマイクや楽器を繋いでゲインを0にした状態でもイヤホン・スピーカーの出力音量を上げていくと徐々にノイズが混じってきてしまいましたが、M2だと全くの0です。

Twitterなどのレビューでも書いている方がいましたが、これだけノイズが少ないと録音には使わず再生にだけ使用する(いわゆるDAC的な使い方)というのも全く問題なくできるでしょう。

入力(マイクやギター等)部分のノイズもかなり軽減されました。これまでの機種だとツマミを3時方向くらいまで回すと、マイクが集音したものとは違うホワイトノイズが若干入るということがよくありましたが(AG03やUR28M)、それが全くないです。マイクであればゲインを最大まで上げてもただただマイクが拾ったノイズだけ聞こえてきます。

ノイズが少ないので細かい音まで聞き取れる、これが解像度というものか…… と初めて体感できました(笑)

音質面は超高レベルなのにUSBバスパワー

これだけ音質が良いのに、USBを指すだけで駆動します。超便利ですよ。

今まで使ってきたオーディオインターフェイスではUR28Mが唯一バスパワーではなく、ACアダプターを使わないと動かない機種でしたが、これが結構面倒でした……

ただでさえパソコン周りって色々とコンセントを使いがちで配線まみれになってしまうのに、さらに差し込み部分がボッコリタイプのアダプターを繋がないと使えないのは面倒です。

それでめちゃくちゃ高音質だったら許せますがUR28Mも今になって思えば結構ノイズの多い機種でしたw

M2で使用するケーブルはUSB-C — USB2.0 Type-Aなので少し古いパソコンでも問題なくバスパワーで駆動します。USBは種類が多いので意味がわからないという方はこちらの画像をご覧ください。

ケーブルの長さは 差し込み部分含めて100cm程度なので、パソコンとM2を設置する場所を離す予定の方は別途ケーブルを用意する必要があります。

僕もそうだったので別途ケーブルを買ったのですが、USB-C — USB2.0 TypeAだということを知らずにUSB-C — USB3.1 TypeAのケーブルを買ったのですが、これでも問題なく駆動しています。値段的にはUSB2.0の方が少しですが安いので、そちらを買ったほうがいいです(笑)

ショップサイトのレビューなどによると、付属されているケーブルを使用すると動作が不安定になったり、ノイズが乗るという報告もいくつか見かけるので、気になるようであれば同時に少し良いケーブルを購入するのがいいかもしれません。
僕が買った長いUSBケーブル
本来はこっちでOKなはず

色々便利なループバック対応

ネット上ではステレオミキサーとか呼ばれている機能ですね(本来は間違った用語ですが)、パソコン 内で流れている音(ブラウザでYouTubeを再生した音やWindowsMediaPlayerで音声データを再生した音)をまとめて一つの入力として利用できるというもの。

馴染みのない方だと「そんな機能何に使うの?」って感じだと思いますが、主にネットで配信活動をする方に重宝されています。

実況プレイを配信する場合、パソコン上のゲーム音と自分の声を配信に流す必要があるので、そんな時このループバック機能を使えば簡単に音をまとめることができるということです。

別途ミキサーを使ってルーティングしたり、パソコン内でソフトを利用したりして工夫すれば、できないこともないのですが、知識がない人にはかなり難しかったり、音質が落ちたりするので、オーディオインターフェイス単体でこれができるのは超便利だということです。

僕の場合は別に配信活動しているわけではないのですが、Skypeで打ち合わせなどをするとき、YouTubeの動画を流して説明したりする時に非常に便利です。

M2 で利用できる入力デバイス

  1. in 1-2
  2. Loopback( パソコン 内音声のみ)
  3. Loopback Mix(in 1-2 と パソコン 内音声のミックス)

ちなみにM2のループバック機能は上記のように入力デバイスが増えるタイプです。

本体のスイッチでループバックを切り替えAG03や、パソコン内のドライバソフトで切り替えるSteinbergのURシリーズとは挙動が違うかもしれませんが、詳しくは素人なのでわかりません…… でもデバイスが増えるタイプの方が便利な気がします。

またSkypeに関しては、こういった通話ソフトにありがちなのですが、ステレオに対応していないので、一般的なオーディオインターフェイスにマイクと他の機材(ギターや電子ピアノ等)を繋いでも片方(L側)しか送信できません。そんな時にループバック機能を使うとL側もR側もまとめて送信できます。

ちなみに通話ソフトでループバックを使うと相手側の音もパソコン内で流れるわけなので、相手側が自分の声が帰ってくるいわゆるトーンバックが起きます。その場合は相手側にミュートをお願いするか、Skypeであればノイズキャンセリングを低にする、zoomの場合はエコー除去をオンにすれば、ループバックを利用できると思います。

MOTU M2の良くないところ

DSPやルーティング機能は一切なし

2020年2月現在の最新機種としてかなり売れているSteinberg UR22Cや僕も持っているYAMAHA AG03など最近のオーディオインターフェイスにはDSPと呼ばれるインターフェイス本体に内蔵されているエフェクトをかけられる機能が付いているものが多いです。

パソコンのCPUに全く負担をかけることなくエフェクトを使えるので、それこそ配信活動する方はリバーブをかけて歌ったり、ギターであればアンプシミュレーターなどがあれば重宝されるでしょう、コンプレッサーであればSkypeの通話でも役に立ちます。

しかしM2ではそういったDSPは付いていません、なので超綺麗に音を取り込むことはできますが、それを加工することは本体だけではできません。

その他本体のツマミでゲイン調整をするのではなく、パソコン上で動作するミキサーソフトを使ってインターフェイスの諸々を調整できる機種も多いですが、M2はそんなものありません、本体でしかゲインや出力調節できません……

MOTUはこれまで発売されている高級機種だと上記のような機能がまとめてできるデジタルミキサー・ルーティングソフトCueMix FXというのが付いていたのですが、M2は残念ながら付いていないんです。

なのでそういったエフェクトを使いたい人は前述のSteinberg UR22Cがオススメです、M2よりもさらに低価格(2020年2月現在約1,6000円)で、M2と同じUSB-Cバスパワー対応、ループバックも対応、音質も僕が持っているSteinbergの少し古い機種であるUR28Mよりも良いと思います(さすがにM2より音質は幾分劣ると思います)。

唯一これらの要素を良くないところとしてますが、結構無理やり挙げました(笑)

今まで散々DSP機能が付いている機種しか使ってこなかった筆者ですが、それがなくてもこれだけ綺麗に入力・出力ができるのであれば全く問題ないと感じています。

高級オーディオインターフェイスの片鱗を見たい方は是非!

超高音質ながら、さすがに10万円以上のものが多く発売されているオーディオインターフェイス界では、このM2でさえまだひよっこでしょう、値段からすると本当に信じられないくらい高音質ですが。

しかしこのM2の音を聞いて「安くてもとりあえずインターフェイスを付ければ音質なんてどれも同じでしょ!だったら使いやすくて機能が多ければ良い!」という僕が「高いものには多分理由がある!」と少し心変わりしました……

なのでパソコンオーディオ初心者はまずこのM2を買って、徐々に高級機にステップアップするのが良いと思います。僕はしばらくM2で良いです (*´ω`*)

ただもしかしたらですがM2が凄すぎて、倍以上の値段がする機種を買ったとしても、そこまで違いを感じられないかもしれません(笑)

この価格では考えられない高音質!
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